伝統工法の家
[家づくり] 2010年07月22日
今日は久しぶりに伝統工法の家の進捗をご報告します。
・・・というか、出来るところまで来ました。
本建ち部分を上棟したのが3月(もうすでに瓦工事が完了しています)。それから下屋根部分(玄関~広縁~床廻り)の材料を刻み、6月下旬に着手し、本日ようやく骨組みが完了しました。
玄関部分の屋根は入母屋造りになっており、化粧垂木は写真のように扇状に施されています。
「扇垂木」と呼びます。住宅ではなかなか見れない施工です。
この住宅の特長は、コンクリートの布基礎がないことです。写真のように基礎はなく、柱が直接、束石の上に乗っています。
大黒柱の束石は、特別大きい神鍋石を使用しています。
束も全て石に乗せています。
大黒柱を上から撮影してみました。 圧巻です。1尺(303ミリ)角あります。
材種は栗です。
柱と梁の継ぎ手にはボルト、金物は一切使用いたしません。雇いホゾと呼ばれるホゾ(赤樫で造っています)で取り次ぎます。
上から車知栓(同じく赤樫)で締めています。
この家の構造材はナント!全て栗です。栗普請という極めて類をみない住宅です。
小屋組を見上げても全て栗。
丸物(野物)はなんと13本絡んでおります。
この後、土壁をつけていきますので、土の下地となる「貫」も「小舞」も全て栗です。
庇も垂木も・・・
屋根は防水ルーフィングを使用せず、とんとん(杉板)葺きです。 この上に瓦を葺いていくのです。
もう一つ驚きのものが・・・
こちら
玄関に埋め込まれた切り株。
欅です。
樹齢・・・おそらく500年以上
神聖な欅の大木
この上を踏めるだろうか・・・?
しかし、よくこんな切り株が手に入ったものだ・・・
この切り株が仕上がりです。周辺は三和土(たたき)仕上です。
ちなみに、石灰と炭で固め、湿気対策をして埋め込んでいます。 もう2度ととれません。
拘りもここまできたら素晴らしい



