伝統工法の建前
[家づくり] 2010年04月01日
3月31日 大安。
土筆もにょきにょき顔を出した春の一日、
伝統工法の住宅の建前を迎えました。
朝、ぴんと張りつめた緊張感の中、さらしに巻かれた大黒柱と小黒柱が出番を今か今かと待っています。
今回は、伝統工法継承と建築学の研修のため、社員全員でこの建前を見守ります。 狭い敷地の中は、いっぱいの人でにぎやかになりました。
まず一番の仕事は、大黒の建て上げです。
しっかりと親綱を縛り、建て上げ準備に掛かります。
レッカーで吊り、慎重に建てて行きます。
今回の伝統工法では、石場付きの工法です。
そのため、コンクリートの布基礎はありません。写真のように、石の上に直に柱を建てていくのです。
柱の足元はこのようになっています。
先日のブログでも紹介したように、日本一堅い木と言われる「イスの木」で造ったダボを、相手の石に彫られた角穴に差込み、固定します。
見事に建ち上げに成功です。倒れないように四方から綱を引っ張り垂直に保ちます。
伝統工法では、釘やボルトは一切使いません。全て、手加工された継ぎ手同士で繋ぎ、込み栓打ちで固定します。
※例えば、追掛け大栓継ぎといわれる方法で木と木を一本に繋ぐ事ができます。
大黒柱、小黒柱に梁を差して固めていきます。
「雇いほぞ」と呼ばれる工法で取り継いでいきます。
取り継ぐと、こうなります。
車知(しゃち)と言われる栓を上から打って固めます。
雇いほぞや込み栓、車知栓は「赤樫」で作りました。
大黒柱、小黒柱を中心にだいぶ固まってきました。
ブログで紹介すると「あっ」と言う間ですが、伝統工法はそう簡単には進みません。
ここまで半日ほどかかっています。
今後も随時進捗状況をご報告していく予定です。
仕事の一番最初に棟梁が描いた「看板板」も、良い意味でだいぶ汚れてきました。
この図面どおりに、立派な家が建てられていきます。
完成が楽しみです。


